コラム9 教育資金の準備を兼ねた「終身保険」の活用法

 世の中には、知らないと損をする・知っていると得をする事がたくさんあります。FPの視点で皆様のお役に立つ情報を発信するコラムです!

低解約型終身保険を活用しよう

子供が生まれたら学資保険加入検討が一般的ですが、解約タイミングの自由がきかず、保障が小さいという声もあります。そこで今回は低解約型終身保険を教育資金積み立てとして活用するメリット・デメリットを記載します。

低解約型終身保険を教育資金積立として活用する場合のメリット

メリット1

短期払(例:10年払済・終身保障)を設定した場合、払込満了後は総支払保険料を上回り(これ以降増える)、現行銀行金利より有利な商品が多い。


メリット2

万が一の事があった場合、通常保険料として支払うお金より多い金額(同保険料であれば学資保険より多い)が保険金として遺族へ残る。
※ 貯金は三角、保険は四角

メリット3

貯蓄性の高い保険なので、払込満了後は解約して現金をいつでも受け取る事が出来る。解約時期を子供の学費がかかる時期にする、または解約しないで持っていることも可能。解約しないで据え置くと返戻率は上がり続ける。

メリット4

特定疾病保険料払込免除特則を付加できる商品の中には、これに該当した場合、以後の保険料は払込免除、解約返戻金が払込満了時の総支払保険料相当額に立ち上がるものもある。



特定疾病保険料払込免除特則とは、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中(三大疾病)に罹患した場合、以後の保険料が払い込み免除になり保障がそのまま継続する特約です。

メリット5

銀行預金金利は20.315%源泉分離課税されるが、保険の解約返戻金は一時所得になるので増えた金額が50万円までは無税。50万円を超えて増えた金額に関しても、税金は半額になる。

低解約型終身保険を教育資金積立として活用する場合のデメリット

デメリット

デメリットは、低解約型は通常の終身保険より保険料が安くなっていますので、商品の特性上、支払い途中で解約した場合、元本割れして失う金額が多くなります。払い込み満了日まで払い続けることが可能な金額を設定することがとても重要です。

株や投資信託の方が高いリターンが期待できるかもしれませんが、高いリスクもあります。また、預貯金と同様に増えた金額にかかる税金は、NISA口座以外は20.315%で分離課税されます。

教育資金は決められた時期までに準備しなければなりませんので、大きく目減りする商品は避けた方が賢明です。保険は現在は低金利ですので、うんと増えはしませんが、コツコツ積み立てていくことにより、まとまった現金を用意できると言えます。